はじめに

定期預金には、積立定期預金や外貨定期預金、宝くじ付き定期預金のようなその銀行独自の商品など、様々ありますが、どの定期預金もその名前の通り、預け入れ期間が限定された預金ということになります。ボーナスなど少しまとまった金額が手元にあるとき、とりあえず定期にでもして、と考える人は多いでしょう。定期預金はもっともポピュラーで安心感のある預金だといえるでしょう。定期預金を知らないという人は、少ないと思いますよ。

その預け入れの期間は、定期預金の種類や銀行によってもいろいろと異なります。一般的には、短いもので1ヶ月、長いもので10年などが普通ですが、ネット銀行では「2週間定期預金」などと極端に期間の短いものを展開している銀行もあり、人気は高いようです。

定期預金は原則、満期になるまでは預金を動かすことはできないことになっています。一般に預け入れ金額が大きく、期間が長いほど金利はより高くなります。いつ引き出されるか予測できない普通預金より、一定期間預金を据え置いてもらえるのですから、定期預金のほうが金利は高めです。銀行のビジネスの基本となるのは、なるべく安い金利で預金してもらい高い金利でお金を貸すことです。その金利差が銀行の資産となるのです。長く預金してもらう方が、その取り扱う手間から考えても銀行にとっては都合がよいと言えるでしょう。

預け入れ期間があらかじめ決められているのが定期預金ですから、満期前の中途解約は原則不可です。しかしどうしても解約しなければならない場合は、ペナルティー金利(途中解約利率)が適用されます。通常は普通預金と同じ金利が適用されることが多いようです。もちろん、満期まで運用した場合の定期預金の利率よりは下がってしまいますが、元本は保証されます。途中解約をしても大きく損をすることは少ない少ないのもメリットかもしれません。

しかし、金利というものは景気に影響されて大きく変動することがあります。景気が良ければ貸付金利は高くなり、銀行も利益が増えますが、景気が悪くなれば、貸付金利は低く抑えられてしまいます。それがまさに最近の金利状況ですね。定期預金は、預け入れ時の金利が満期まで変化しない固定金利制をとることがほとんどです。仮に預け入れした時からすぐに景気が後退して金利水準が下がってしまったら、銀行としては大きな痛手となってしまいます。預金者には高い金利で支払い、貸付け時には金利を安くせざるを得ないのですから。

逆に預金者にとっては、預けた後に景気が良くなり市場の金利が急に上がったら、満期時には預け入れ時の低い金利のままで計算されるわけですから、悔しいことになってしまいます。定期預金は安心で手堅い預金ですが、これで資産を増やそうと考えているのだったら、あまり長期に預けるのは金利のリスクが大きいといえるかも知れません。